冬、樹木は葉っぱのたまごを育てている
新年の頃の宇宙は、「たまご」を抱えている木たちがいっぱい。
一本の木を見かけたら、枝の先っちょを見てみてください。小さな芽がふくらんで、葉っぱのたまごをあたためています。春になれば、たまごが割れて、淡い緑色の芽の赤ちゃんが顔を出すのです。
写真は広島県大朝町にある樹齢約130年、真冬の天狗シデ。
昨年、書いたメッセージを載せましたので読んでください。
葉っぱの卵
冷たい冬
樹木はじっと耐えているように見えるけれど
じつは違います。
葉っぱを落として、枝だけのシンプルな姿になって
新しい命を育てているのです。
枝の奥のほうに小さな小さな
人間の目には見えない葉っぱの卵を。
早くに春を迎える樹木は雪の降るなか
新芽の赤ちゃんを枝の先に抱いているものもいます。
幸せな気持ちで出産の準備をしている木々たち。
ぶるぶる震えながら、冬の寒さを我慢していると思うのは
人間の勝手な思い違いです。
大好きなことをしているとき、誰もつらくはありません。
嬉しい気持ちでいっぱいです。
あなたが今、いちばん幸せに思うことは何ですか?
時間が過ぎるのも忘れて、打ちこんでしまう夢の卵。
誰に見られなくても、誰に気づかれなくても
あなたが嬉しいこころで重ねたことは
きっと、きらきらと輝く新芽となって
人生という春にいっせいに芽吹いていくことでしょう。
天狗シデの群生(カバノキ科・イヌシデ)
樹齢約130年、樹高12m・幹周り3m、県指定天然記念物
所在地/広島県山県郡大朝町 行き方/高速バス・大朝インター下車、徒歩20分
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