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2009年1月

ルノアールが愛したオリーブの樹

Cimg0484_olieve09 私の毎日は樹木たちが語りかけてくれる言葉に支えられています。導かれるように出会った樹木、何かあるといつも会いに行く樹木。出会った木々の記憶を少しずつ……。 

今日はオリーブのお話をしましょう。

一昨年の冬、画家のルノアールが心の支えにした、樹齢五百年のオリーブに会いに行きました。

南仏ニースから電車で約15分のカーニュ・シュル・メールという小さな街。最後の約十年を過ごした家がそのまま美術館になっていて、樹木はその広い庭の中に立っています。

歳をとって絵筆が持てなくなったルノアールが住むことに決めた、終の棲家。丘の上に立つ一本のオリーブの樹をひと目で気に入って、ここに移り住んだと伝えられています。

この家で、彼はリウマチで痛む手に絵筆を紐でぐるぐる巻きにしばりつけて、絵を描き続けました。毎日、毎日、毎日・・・・・・。

門をくぐるとミモザが咲き乱れ、美術館までの小道はまるで黄色いトンネルのようで、どこか別世界へと誘われるかのようでした。

それぞれの部屋はテーマごとに絵がかけられています。日本人におなじみのふくよかな女性の裸婦像の部屋もありました。アトリエには描きかけの絵がそのまま残されていました。

ルノアールの呼吸を感じるなか二階に上がると、オリーブの絵だけが飾られた小さな部屋があります。

Cimg0472_window09 窓から庭を覗くと、ちょうど絵と同じ風景が広がっているのです。オリーブが立つ場所も、風が吹きぬける通り道も、空の広がりも・・・・・・。

ルノアールはこの部屋で繰り返しオリーブを書いたのでしょう。デッサンもあれば水彩画もあり、細密な鉛筆画、油絵もありました。

古来、オリーブは再生の樹。絵を描き続けたいルノアールの願いにこたえ、心を支え、勇気を与え続けてくれたのです。

オリーブは今もなお、南仏カーニュ・シュル・メールの丘の上に立っています。

★ルノアール美術館

行き方・・・ニースから電車で約15分、カーニュ・シュル・メール駅から徒歩30分。日本の多くのガイドブックには徒歩510分と書いてありますが嘘です。タクシーを見つけましょう。Cimg050109

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Deep Breath~音と肉体~2009

今週1月28日(水)、渋谷の公園道りクラシックスで、友人の武道家たちと“音と肉体”のパフォーマンス・ライブを行うことになりました。

ドラマーの羽野昌二さん、ピアニストの深水郁さん、ヴォイス・アーティストのAMIさん、フラメンコダンサーAYUMIさん、sound&visual,electronicsKARAPPOさんも一緒です。

気の武道家、青木宏之氏が創始した前衛武道「新体道」の稽古を始めて約3年。

稽古を続けていると、肉体の直観というべき何かが鍛えられていくような気がします。肉体の感覚を信じ、ゆだねていれば、正しい判断や選択がおのずとわかってくるような。頭よりも心よりも、肉体がすべてを教えてくれるという確信。

樹木という存在が、その体全体で呼吸をし、季節の変化を感じとり、私たち人間の声を聴くように・・・・・・。

私は武道家たちの肉体の動きに合わせて、ポエトリー・リーディング(詩の朗唱)を行います。ぜひ、いらしてください。

Deep Breath 音と肉体 2009

~肉体が肉体を超越する瞬間、

   音がこの宇宙の音を超越する瞬間の融合~

日時:128(水) 19:00開場/19:30開演

場所:渋谷公園通りクラシックス

渋谷区宇田川町195 東京山手教会B1F 

TEL 03-3464-2701

料金:前売¥2,800 当日¥3,500(ともに1ドリンク付)

http://www.radio-zipangu.com/koendori/

Rimg1400_2009

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1月17日発売 『ミスティ』2月号に掲載されました

実業之日本社『ミスティ』月号のP6871

「ココロうるおうネイチャーコンタクト~自然の声を聞いてみよう~」

すべての<いのち>に輝きを与える大地の力についてお話しました。

風、水、植物、土、石・・・自然の声に耳を傾け、声を聴くヒント。「正しく大地に立つ姿勢」「大地とつながる12の習慣」etc. 

生命エネルギーを高める「天真五相エクササイズ」も紹介しています。これは、

“幸せを呼ぶ力は、他のどこにもなく、自分自身の中にある”を心の基本に、声を出しながら、6つの動きを行う体操です。

その声とカラダの形は、それぞれが性格改善(消極的な人は積極的に、落ち込んでいる人は元気に、コミュニケーション能力が高まるetc.)、体質改善(心身のバランスをとり、健康な体になる、ダイエットetc.)などの力を持っています。

元気をなくしたとき、自信が持てなくなったとき、ひとりぼっちだと感じたとき、一度トライしてみてください。きっと元気が湧いてきますから!

現在発売中。Misty

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植物を語ろう2009

昨夜は植物が大好きな人たちが集まるパーティーでした。

NHK出版の出澤清明さんにお誘いいただいて、初めての参加。知っている人がいなくてドキドキしていたけれど、いろんな素敵な方と出会うことができました。

『趣味の園芸ビギナーズ』で活躍中の吉武遥さんや、『趣味の園芸』でおなじみの園芸研究家の方々、矢澤秀成さん、金子明人さん、園芸店の方々、デザイナーの方、編集者の方・・・楽しいおしゃべりをご一緒したみなさん、ありがとうございました。

何より嬉しかったのは、ガーデニング・カウンセラーの岡井路子さんと再会できたことです。スペイン在住の画家、堀越千秋さんのパーティーでお会いしてから何年ぶりかしら? 

その時いただいたオリーブの酢漬け(だったかな?)が美味しくて、再生の象徴・オリーブの樹のイメージとともに、岡井さんの笑顔は心に残っていたのでした。

この日も出会ったときと変わらず笑顔でいろんな方をご紹介くださって、“植物と心を通わせる世界”を多くの人と分かち合いたい、という私の夢がまた一歩、大きく前進したようで、幸せなひとときでした。

素晴らしい出会いの数々と再会に感謝!

Rimg1408_091 「植物を語ろう2009関東新年会」

東アジア野生植物研究会主宰の森和男さんが始められ、今年で10回目だそうです。写真はパーティーでいただいた植物たち。左はライムグリーンのサクラソウ、ウィーンティ。右はユリ科のツルバキア シルバーレース。Rimg1411_091_2

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透明な灯~森のたまごキャンドル~

昨年12月、「2008キャンドルクラフト展」に参加しました。

北海道、富良野に住んでいるキャンドル作家、横島憲夫先生がひと月に一度、東京に出てきて教えてくださるのです。

石膏でたまご型をつくってから、キャンドルに仕上げます。粘土でたまごをつくって、石膏で型をとって・・・と実際にロウを触るまで一年もかかりました。ふーーー。

透明な灯がもれるように、風の線、木々の線、花の線を入れて、たまご型のランタンをつくりました。

火を灯すとだんだん溶けて、隙間から光がゆらゆら。

「透明な灯~森のたまご~」と名づけました。

感じてください。森の緑と風のブルーを基調にした透明な灯の静かな時間を。

トモスキャンドルクラフトのホームページでたくさんの美しいキャンドルがご覧いただけます。

http://www.tomoscandle.co.jp/tomosweb/tomosweb_archive_candlecraftexh.htm

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妖精が小さいとは限らない

ちびちゃんたちは、突然大きくなることがあります。

昨年の秋、急に大人になったのでびっくりしました。

女の子のちびちゃんは、私よりも背が高く、すらりとした腕と脚を持った、とても美しい女の人でした。私のベッドに腰かけて、髪をとかしていました。

ちびくんは前髪が少し額にかかったかっこいい男の人です。ちょっと妻夫木くんに似ています。

もう一人の男の子ちびたんはいつものように寝そべっていましたが、なにしろカラダが大きいので、じゃまになってしまいます。私が座るところを占領しないで!と何度言ったかわかりません。

あの、ちっちゃなちっちゃなちびちゃん、ちびくんたちはもういないのかしら?と思ったら泣けてきました。でも数日経つといつの間にか、大人のちびちゃんたちは元通りの小さな妖精に戻って、私のまわりをちょこちょこ歩き回っていました。

ちびくんは私の背中に登るのが好き、ちびたんは私の肩に座って、一緒に出かけます。

女の子のちびちゃんは部屋でお留守番。今は白い毛糸の帽子、白いふわふわの毛のブーツを履いて、おしゃれを楽しんでいます。一体、どこでそんな素敵な洋服を手に入れるのかしら?といつも不思議に思います。夏の間は、茶色いポッケがついた緑色のノースリーブ・ワンピースを着ていたのですから。

妖精が大きくなったり小さくなったりすることは、結構あることなのだと後で知りました。

アイルランドの詩人、イェイツが『ケルト妖精物語』(井村君江編訳・ちくま文庫)の中で、こんなことを言っています。

「妖精たちを小さいものとばかり思ってはいけない。何をしても気まぐれであるから、背丈すらも気分次第、自分の好きなように背丈や姿を変えるらしい」

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風の神さまの言葉を伝える妖精

今日もわたしの妖精のお話。新しい幸せの風が吹いてきたとき、私が迷っていると、「早く、早くう」と急かして、背中を押してくれるのは決まって、いちばん小さな女の子の妖精です。

彼女の判断は正しいことが多く、私が尻込みして風を逃したりすると、「だから、言ったでしょ」とたしなめられます。叱るだけじゃなくて、ちゃんとなぐさめてくれるのが可愛いところです。

あのとき、こうしていたら・・・と思うのは誰でも経験があると思います。前に進むかとどまるか、そんな決断を迫られたときは決まって、風の神さまが何かの形で知らせくれているはずです。

でも、一度逃した風が再びすぐに、自分のもとへ戻ってくることはなかなかありません。早くて半年後、ときには2年も3年も経って、やっと風が吹いてくることもあります。

だから、風が目の前に吹いてきたときは、すかさず風の流れに乗らなければならないのです。怒涛のごとく、風の神さまからの幸せのヒントが日常を駆け巡るはずですから。

竜巻みたいにくるんと体を囲んで、自分の時空にとどまっているうちに。

Fh010002_2009_3 写真はポプラの葉っぱの赤ちゃんです。古代ケルトの人々は、ポプラを「風の神さまの使者」と呼び、“魂で聴く耳を持つ樹木”として神聖視していました。あらゆる樹木の中で、最も優れた耳を持つ樹木なんですよ。

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わたしの妖精

いつも、私を守ってくれている妖精がいます。

3人のちびちゃんたち。おしゃれが好きな女の子と男の子2人です。

女の子の妖精はネイルをするのが好き。私がネイルを塗っていると、ちびちゃんの手に合うくらいの、小さな小さな赤いネイルがどこからか現れて、自分でも塗っているのです。ふうふうと爪を乾かす様子は私たちと一緒です。

今はラメ・フレンチに凝っているらしく、銀や金の小瓶から、砂粒くらいのラメをとって、爪の先にのせようと一生懸命頑張っています。

Rimg1261_2009 男の子の1人ちびくんは羽根があって、空が飛べます。もう1人の男の子ちびたんは旅人みたいな格好をして、自由気ままに私の部屋のなかを探検しています。寝転がってのんびりしているときのほうが多いですけど。

3人は現れたり消えたりします。今はそばにいてくれています。

写真はフィレンツェのメディチ家礼拝堂、黄金の天使の鏡。

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ハンノキの月

1月は、ケルト3番目の月の始まりです。

守護する樹は、ハンノキ。ケルトでは神秘の樹ですが、日本ではなじみがあまりありませんね。

ヨーロッパの湿原、川のほとりや沼地などによく生育しています。すらりとした、細長く、華奢な幹をしていて、葉は小さくて繊細、さわさわと揺れます。

ハンノキは水を愛する樹です。水の中に立っていても腐りにくく、そのうち石のように硬くなっていくことから、ケルトの人々はゆるぎない土台としての神秘性を感じていました。

16世紀頃、ヴェネチアの町はハンノキの杭の上に建っていたと言われています。Dh000076_2009

ハンノキが秘めているのは“討論”の力です。知的で注意深く、ハンノキを愛する人に予言的な才能を与えます。寡黙はマイナス。議論をすることによって、スピリチュアルな守護を見つけることができると、ハンノキは告げています。

今月は、話すこと、ディスカッションをすることに意識を向けて過ごしてみましょう。思っていることを言葉にしないと、後々まであなたの心を悩ませる危険性があります。

休日は湖の美しい場所へ旅に出かけるのもいいでしょう。

Fh000003_2009ネコの仮面をかぶっている私。数年前、ヴェネチアの仮面カーニバルにて。

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冬、樹木は葉っぱのたまごを育てている

新年の頃の宇宙は、「たまご」を抱えている木たちがいっぱい。

一本の木を見かけたら、枝の先っちょを見てみてください。小さな芽がふくらんで、葉っぱのたまごをあたためています。春になれば、たまごが割れて、淡い緑色の芽の赤ちゃんが顔を出すのです。

写真は広島県大朝町にある樹齢約130年、真冬の天狗シデ。

昨年、書いたメッセージを載せましたので読んでください。

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葉っぱの卵

冷たい冬

樹木はじっと耐えているように見えるけれど

じつは違います。

葉っぱを落として、枝だけのシンプルな姿になって

新しい命を育てているのです。

枝の奥のほうに小さな小さな

人間の目には見えない葉っぱの卵を。

早くに春を迎える樹木は雪の降るなか

新芽の赤ちゃんを枝の先に抱いているものもいます。

幸せな気持ちで出産の準備をしている木々たち。

ぶるぶる震えながら、冬の寒さを我慢していると思うのは

人間の勝手な思い違いです。

大好きなことをしているとき、誰もつらくはありません。

嬉しい気持ちでいっぱいです。

あなたが今、いちばん幸せに思うことは何ですか?

時間が過ぎるのも忘れて、打ちこんでしまう夢の卵。

誰に見られなくても、誰に気づかれなくても

あなたが嬉しいこころで重ねたことは

きっと、きらきらと輝く新芽となって

人生という春にいっせいに芽吹いていくことでしょう。

天狗シデの群生(カバノキ科・イヌシデ)

樹齢約130年、樹高12m・幹周り3m、県指定天然記念物

所在地/広島県山県郡大朝町 行き方/高速バス・大朝インター下車、徒歩20

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2009年が明けました。

明けまして、おめでとうございます。

今年もたくさんの<いのち>と出会えますように。

 Rimg1050a20091

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